2021年に公開されたディズニーのミュージカル映画【ミラベルと魔法だらけの家】。
マドリガル家という大家族が、魔法の力を使ってエンカントの街と共に生きています。
しかし、魔法の使う能力がない家族が一人だけ…主人公ミラベルです。
作中ではなぜ魔法を使えないのかは明示されず疑問が残る結末となりました。
結局、ミラベルはなぜ魔法を使えないのでしょうか？
この記事では、ミラベルには魔法の他にどんな能力があるのかも徹底調査し、詳しく解説していきます！
結局のところどうなのか、多くの人が気になっている【ミラベルと魔法だらけの家】に残された謎について考えていきましょう。
Contents
【ミラベルと魔法だらけの家】ミラベルの魔法や能力は結局なに？
これを機に『ミラベルと魔法だらけの家』を見る人が増えるといいな。「秘密のブルーノ」を含めどの曲もとにかく素晴らしい映画なので。（さすがリン＝マニュエル・ミランダ！）日本語吹替版もバッチリで良かった。最新作だけど既にディズニープラスで配信中です。 pic.twitter.com/fYvXAdCQBz
— ビニールタッキー (@vinyl_tackey) January 27, 2022
ミラベルには他の家族のようなわかりやすい便利な魔法は使えません。
その代わり、大きく分けてふたつの能力があるといえます。
- 家族を守る（先天的に持っていた能力）
- 魔法そのものを生み出す（後天的に授かった能力）
魔法の儀式で起きたことや、ラストでのドアノブを差し込むシーン、魔法の家カシータとミラベルの関係などを見ていきましょう。
ミラベルの魔法や能力を徹底解説！
「ミラベルと魔法だらけの家」の英語歌詞にある「星はきらめいているのではない、燃えているんだ」っていう表現がめっちゃ好きで、「授かった才能を他人のために活かそうともがいてるのよね、だからその才能じゃなくてあなたそのものが大切な奇跡なのよ」っていう作品のテーマの１つを一言で感じる。 pic.twitter.com/u9z9TnViVq
— Azumoff (@Azumoff_lchabod) October 1, 2022
ミラベルはとても家族思いで、優しい性格の少女でした。
魔法の儀式では全員が期待していたのにミラベルだけ魔法を授けられなかったことで、長い間劣等感と祖母アルマに認められないことへの悲しい気持ちを抱えてきました。
普通ならひねくれてしまいそうですが、両親に愛されていたミラベルは真っすぐに育ち、いつしか魔法がなくても家族の役に立ちたい、特別な自分になりたいという思いを強くします。
つまり、魔法が使えないからこそ魔法が使える家族の気持ちを理解しようと寄り添うことができました。
また、魔法が使えなくてもマドリガル家の一員として誇りを持つことで自分を奮い立たせるシーンも作中で描かれています。
それから注目するのはラストシーン。
崩壊したカシータを街の人々と協力して建て直し、最後の仕上げとしてミラベルがドアノブを差し込むと、魔法の儀式のときのように家全体が光り輝きます。
魔法のロウソクが魔法の力の源であるはずなのですが、カシータ崩壊直前にその炎は消えてしまったのです。
にも関わらず、ミラベルによってカシータが復活したシーンを見ると、ミラベルには魔法そのものを生み出してそれを授ける能力があるのでしょう。
それと同時に、魔法を授けられなかったのではなく、「魔法を生み出す能力」という目に見えない力を得ていたのではないかと考えられます。
ミラベルが守るのは町ではなくて家だった！
｢ミラベルと魔法だらけの家｣
傍から見れば羨ましく思う人でも悩みはあるのだと思わされる作品。ミラベルは能力面で劣っていながら腐らずいつでも前向き。おばあちゃんと喧嘩しても最初に謝るミラベルは誰よりも大人でした。だからこそあんまり感情移入はできなかった。最後のチート感も腑に落ちず。 pic.twitter.com/BoHAj4AFmD— 脳内シークレット (@SecretSpacer) January 10, 2022
魔法を使える家族は家から出て街を守り、魔法が使えないミラベルが守っているのは街ではなく家だったのです。
カシータがマドリガル家にとってどんなものかと考えると、家族を守るための居場所であり、家族の生活の場であり、帰る場所。
カシータを守ることは、家族を守ることなのです。
また、カシータと会話をしていたのはミラベルとアルマの二人だけだったので、
ミラベルとカシータには深い結びつきがあり、カシータとコミュニケーションをとっていたのはミラベルとアルマのふたりだけでした。
ミラベルの心が揺らぐと、カシータの壁に亀裂が走り、最終的にはアルマと言い争って決裂し、崩壊してしまいました。
カシータは最後の瞬間までミラベルを守ろうとしていたことから、一方的な主従関係のようなものではなく、ミラベルにとってはカシータもまた家族の一員のような存在だったのでしょう。
【ミラベルと魔法だらけの家】ミラベルはなぜ魔法が使えないの？
「ミラベルと魔法だらけの家」を鑑賞。パッケージだけ見て何かつまらなそうに思い、スルーしていたことを反省したい。ディズニー作品に駄作なし😄
南米らしいカラフルな色彩が素晴らしく、ハイクオリティのアニメーションによるミュージカルに引き込まれる。家族の絆も描かれていて、鑑賞後は笑顔に☺️ pic.twitter.com/KYiTRuZxRa— yuiori (@yuiori3) February 21, 2022
ミラベルが魔法を使えないのは、魔法そのものを生み出し、授ける能力を持っているからです。
それは他の家族のように街のために役立つものではなく、一族の奇跡のためにあるといえるでしょう。
そして同じく、魔法を授けることができるのは祖母アルマ。
マドリガル家のリーダーとなる素質を持った者が、この最も重要ともいえる能力を授かっているのです。
魔法が使えない理由は、魔法を生み出す能力を引き継いだから！
「ミラベルと魔法だらけの家」鑑賞。
ブルーノの曲とルイーサ姉ちゃんとロバ達のシーン好きだったわ〜。 pic.twitter.com/ypNQHD87Tj— IMALU / LULU X (@imalu0919) January 24, 2022
魔法を使う一族の中で、ひとりだけ魔法が使えないのはなかなか苦しい状況です。
しかし、ミラベルにはその苦境を乗り越えて何よりも家族を大切にできる素質があったため、マドリガル家をまとめるリーダーとして魔法そのものを生み出すという重要な能力を引き継いだのです。
魔法が使えないという苦しい気持ちを子どものころから抱えていたからこそ、家族の本当の気持ちを認めて受け入れる器の広さがありました。
真っすぐな気持ちで家族のために行動する勇敢さは家族の心を強く打ったのです。
家族ひとりひとりに向き合い、みんなをひとつにできる素質があるからこそ、魔法を生み出す能力を授かったのだといえるでしょう。
カシータこそがミラベルの部屋だった！
『ミラベルと魔法だらけの家』
一人だけ魔法を使えないミラベル…ちょっと泣きそうになりました
ディズニーのクリエイターさんは伝統を守りつつ新しい事に挑戦しますよね
特に音楽のリン＝マニュエル・ミランダさんディズニー感出してるなーと思ってたらどんどんやりたい放題でとても良かったです pic.twitter.com/UV22AxO29b— ろびー (@NekoTamaniRobin) January 16, 2022
魔法の儀式でドアが消えてしまったミラベル。
これは逆の見方をすると、ミラベルの部屋はドアの中の個室ではなく、ドアの外側全体であるカシータそのものだったといえます。
家族みんなをいつも見守り、繋げることができるように、いつでも家族の個室のドアを叩けるように。
復活したカシータの扉には、家族全員が描かれており、その中心はミラベルです。
ミラベルが家の中心であり、家族の中心であることを象徴しているワンシーンでしょう。
まとめ
ミラベルと魔法だらけの家 ジャレド・ブッシュ（英語版）&バイロン・ハワード監督
魔法の力の家に暮らすマドリガル家は、5歳の誕生日に家族の誰もが魔法の才能を家から与えられていた。ある時家にひび割れが。魔法の才能のない普通の少女・ミラベルに託される。。魔法の物語というより家族再生の話 pic.twitter.com/uNSWgiYrzh
— たつぼう β (@junklandZ) February 17, 2022
【ミラベルと魔法だらけの家】で、主人公ミラベルは結局なぜ魔法が使えないのかを考察しました。
それは、魔法そのものを生み出すというマドリガル家にとって最も大切な能力を持っているからなのです。
今まではアルマがその役割を担っていましたが、ミラベルがその後継者となり世代交代をしたといえるでしょう。
家族を守る器であるカシータと深い結びつきがあることも納得できますね。
結局のところ、なぜ魔法が使えないかということよりも、魔法が使えない普通の少女だからこそミラベルの役割はとても重要だったのです。
【ミラベルと魔法だらけの家】が伝えたかったことは、どんな能力があるか、その能力でどうやって役に立つかということより、能力があってもなくてもその人の心のままでいいのだということ、素直な気持ちを受け入れてくれる他者や家族の大切さだと感じました。
