ノートルダムの鐘

ノートルダムの鐘「フロロー」が気持ち悪いのになぜ人気?エスメラルダに恋したセリフから考察

ノートルダムの鐘 フロロー
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ディズニー映画【ノートルダムの鐘】でヴィランとして登場するフロロー判事。

このフロロー判事は気持ち悪いという否定的な意見がある一方で、なぜか根強い人気があるんです。

ぴよ吉
ぴよ吉
ファッションも特徴的で、コスプレしてる人も結構いるよね!

そこで、フロローは気持ち悪いといわれているのになぜ人気があるのか調査してみました!

また、ジプシーであるエスメラルダを弾圧する側でありながら彼女に恋をしてしまったフロロー。

そんな彼のセリフからも魅力を考察しましたので、ご紹介していきますね。

【ノートルダムの鐘】のヴィラン・フロローの魅力と、エスメラルダに恋心を抱きながらそれを否定するセリフから彼の人間性を考察していきましょう!

 

【ノートルダムの鐘】フロローが気持ち悪いのになぜ人気?

【ノートルダムの鐘】の主人公カジモドの育ての親でありながら、彼の母親を手にかけたクロード・フロロー。

パリの最高判事で権力や財力を持ち、ジプシーたちを排除することが正義だと信じてやまない人物ですね。

ぴよ吉
ぴよ吉
ザ・悪役!って感じのビジュアルだね!

そんな彼が気持ち悪いといわれる理由は、人気の理由と表裏一体なのではないでしょうか。

具体的に、こんなところが気持ち悪い&しかしそれが魅力!と思える部分をまとめました♪

  1. アンバランスな心の葛藤
  2. 恋を知ったおじさんによる女性へのアプローチ
  3. 20年間の子育ては自分のため?
  4. プライドが高く自己顕示欲が強い

実はフロローは、単純な悪として描かれておらず、正義と罪の間で激しく葛藤するという、かなり人間くさい人物像であることが人気の理由でしょう。

それでは、詳しく解説していきたいと思います!

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フロローのどこが気持ち悪いといわれているの?

フロローが気持ち悪いといわれている大きな理由は、エスメラルダへのこじらせた恋心でしょう。

彼は信心深く禁欲的なキリスト教徒なので、今まで恋に落ちたことがなかったと予想できます。

ただ純粋に恋をしているだけなら年齢は関係ないと思いますが、中年になっての初恋なので相手へどうやって思いを伝えたらいいのかわからず、気持ち悪いアプローチをしてしまいます…。

ぴよ吉
ぴよ吉
え、どんなアプローチをしちゃってるの??

エスメラルダの後ろから近寄って髪の匂いを嗅いだり、彼女のスカーフをこっそり懐に隠し持っていてそれに頬ずりしたり、かと思えばそれを燃やしたり…なかなかこじらせているんですね。

見た目も実年齢もおじさんだけど、恋については少年のようなアンバランスさが気持ち悪いといわれる理由なのかもしれません。

さらに複雑なのは、この恋心を本人が素直に受け入れていないこと。

ぴよ吉
ぴよ吉
恋しちゃダメって思ってるってことだよね。

なぜならエスメラルダはジプシーであり、フロローは彼女たちを弾圧する側だからなのです。

自分が正義と信じている行いと、自分の内面がかけ離れていてコントロールできないことへの怒りと後悔をどうにもできず、神にすがったりエスメラルダのせいにしたりするシーンも。

しかし、そんな内面の葛藤が立体的な人物像として魅力にもなっているので、さらに詳しく解説したいと思います♪

 

人気の理由は人間らしい葛藤!

初恋おじさんのこじれた心と言動が気持ち悪いといわれている一方で、これが人気の理由でもあるんです。

人間くさい葛藤をするフロローの立場で考えてみると、「ままならなさ」や「不器用さ」に共感したり感情移入したりしませんか?

ぴよ吉
ぴよ吉
ダイエットしてるけどどうしてもチョコが食べたい、そんな自分を許せない!みたいな?

「こうしなければならない」という正義感が強いあまり、自分の中に生まれた恋する気持ちや欲望すら悪とみなして許すことができないのです。

最高判事という立場や彼のプライド、自己顕示欲も素直な気持ちを認めることを邪魔するのでしょうね。

中世ヨーロッパは現代とはかなり価値観が違うと思いますが、そんな人間の普遍的な葛藤に共感するのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
それに、フロローはただ葛藤してるだけじゃなくてカジモドの育ての親なんだよね。

フロローは赤ん坊のカジモドを20年間育てているという事実を見ると、完全に悪い人間とも言い切れないのがまた面白いですよね。

自分のためだとほのめかしているフロローですが、いつか自分の役に立てるためにオムツを替えたり夜泣き対応したり大変なワンオペ育児はしない…と個人的には思いました!(笑)

 

【ノートルダムの鐘】エスメラルダに恋したセリフから考察

ジプシーであるエスメラルダに恋をしたフロロー判事。

しかし、ジプシーを排除しようとする立場でありながらその相手に恋心を抱いてしまったことに葛藤するフロローはエスメラルダに究極の二択を迫ります。

それは、「私か死かどちらか選べ」というもの。

ぴよ吉
ぴよ吉
とんでもない二択だよ。

エスメラルダへの恋心を認めることができず、彼女へ思いを伝えることもできず、葛藤の末に0か100かの極端な選択肢を相手に突き付けてしまうほどフロローは追い詰められていたのでしょうね。

フロローのエスメラルダへのセリフや、心の葛藤を歌った「罪の炎」からさらに深堀りしていきたいと思います!

 

「私か死か」エスメラルダに迫る究極の二択

フロローはエスメラルダへの気持ちを認めることができず、彼女を魔女として火あぶりの刑にしようとします。

エスメラルダがいなくなれば自分の葛藤も消えると思ったのでしょうか。

その結果、パリは火の海に…。

ぴよ吉
ぴよ吉
ここまで振り切れてると、逆に可愛くなっちゃってファンになるんだとか!

そして、エスメラルダに自分のものになれば命は助けると持ち掛けるのです。

「私か死か、どちらかを選べ」という究極の二択を突き付けますが、もちろん振られてしまうフロロー。

恋をして幸せな気持ちになるのではなく、恐れ、後悔し相手を破滅させようとするほどの激情が見た人の心に残るのではないでしょうか。

 

フロローが歌う「罪の炎」から考察!

フロローの低音ボイスで歌い上げられる「罪の炎」は、【ノートルダムの鐘】の見どころのひとつ。

最高判事であり正義を行う者でありながら好きになってはいけない女性を好きになってしまった苦しみが感じられます。

ぴよ吉
ぴよ吉
宗教的なところもある歌詞だね。

キリスト教にあまり馴染みがないとわからない部分もあるかもしれませんが、「自分の行いを神が見ている」という感覚は切実なものだったのでしょう。

また、歌の中で彼女を好きになってしまった自分の罪と、自分を狂わせたエスメラルダの罪の間で揺れ動いていることがわかります。

完全な悪でも善でもなく、両面を併せ持ちながら自分の罪を見つめることができないという複雑な心理が彼の魅力なのかもしれません。

ぴよ吉
ぴよ吉
こういう生き方しかできない人なのかも。

罪と罰、愛と憎しみをひしひしと感じるヴィランソングとしてとても人気なのがわかりますね!

 

まとめ

【ノートルダムの鐘】のヴィラン・フロロー判事が気持ち悪いといわれている一方、なぜ人気があるのか、その理由をエスメラルダに恋したセリフからも考察してみました!

初恋をこじらせたフロローの極端な行動や、自分の恋心を受け入れることができず葛藤する様子が気持ち悪いといわれる理由でしょう。

しかし、カジモドの育ての親であることや自分の正義を絶対的に信じているところから完全に悪い人ともいえません。

ぴよ吉
ぴよ吉
極端で激情家だけど、カジモドの育児は20年間してたんだよね。

気持ち悪いといわれる理由は、人気の理由と表裏一体だといえるでしょう。

また、エスメラルダに「私か死か」という究極の二択を突き付けるほど正義と罪の間で葛藤したフロロー。

このセリフや「罪の炎」から考察してみると、さらにフロローの人物像が立体的に、人間くさく見えるのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
気持ち悪さと可愛さのギリギリの線を攻めてる感じがすごい…!

【ノートルダムの鐘】を見るときは、なぜ人気なのか自分なりに考察しつつフロローの魅力に迫ってみては!