2016年に公開されたディズニーアニメーション映画「ズートピア」は、大人から子供まで楽しめる大人気の作品ですよね!
ご存知の通り、ズートピアを舞台にうさぎのジュディときつねのニックが大活躍する物語。
コミカルで可愛い印象の「ズートピア」ですが、実はメッセージ性が強く、私たちに伝えたいことや疑問を投げかけている、奥深い作品。
面白い作品だけに、原作があるか、タイトルにもなっている「ズートピア」には由来や意味はあるのか、気になりませんか。
今回は、ズートピアには原作があるのか、由来や意味を調査します。
そして可愛い動物たちが、見ている私たちに伝えたいこと、メッセージはどんなことなのか、読み解いていきましょう。
Contents
【ズートピア】由来や意味は?
「ズートピア」
バディものはやっぱ面白いよね。主人公のジュディがずっとかわいい。相棒になるニックとの信頼関係が次第にできあがっていくのが心地よい。ゴッドファーザーやブレイキング・バッドのパロディも入っててニヤリ。とにかくジュディがかわいい撫でたい。ナマケモノのフラッシュも笑った。 pic.twitter.com/2n2wocFjG7— タカイの人 (@Knack69) November 24, 2023
映画のタイトルにもなっている「ズートピア」とは都市の名前で、『動物たちの楽園』です。
『草食動物』と『肉食動物』が共に生きる平和な世界は、まさに楽園。
人間は存在しませんが、文明は現在と変わらずテレビもあり電車も走っている、動物だけが暮らす世界。
そんな世界を描こうと思ったきっかけや、由来はあるのか調査してみました。
動物たちの楽園だった
延び延びになっていたけど、買いました☺️❣️
ちなみにタイトルのズートピアのピはボゴ署長の角ってことで良いのかしら?良いですね🐃 pic.twitter.com/tmq7TB8rKY— setu (@setusetu4649) January 15, 2018
ズートピアには、『動物たちの楽園』という意味があるようです。
主人公のジュディが憧れる「誰でもなんにでもなれる」と言われる大都市、それがズートピア。
「ズートピア」を英語で表すと“Zootopia”で、これは”zoo=動物”と”utopia=楽園”を合わせた、造語になります。
utopia (ユートピア)という言葉、よく耳にしますが実はこれも造語。
イギリス人のトマス・モアが書いた本の題名であり、その本に登場する実在しない国の名前がユートピア、架空の理想国家を表しています。
公開時のポスターには「そこは、動物たちの〈楽園〉…のはずだった。」と謎めいたキャッチコピーが書かれていました。
このことから、草食動物と肉食動物の共存する「ズートピア」は、『動物たちの楽園』という意味で間違いないのではないでしょうか。
実際に見た共存できる世界とは
(3/3)ょう!#ズートピア#動物の世界 pic.twitter.com/6ymHd9Mbnq
— yurika kimura (@yurikakimu30863) October 17, 2023
ズートピアには人間が1人もいない、動物だけの世界。
草食動物と肉食動物が仲良く共存している世界は、実際にはあり得ない状況ですよね(汗)。
タイトルが「ズートピア(動物たちの楽園)」とありますが、何か元となるものがあったのでしょうか。
実はズートピアの制作にあたり、1年以上の期間をかけて動物たちの調査をしたパイロン・ハワード監督とリッチ・ムーア監督。
ケニアに行った際、自然の中にある動物たちの水飲み場で、ライオンとガゼルが並んで水を飲んでいる姿を目の当たりにしたそう。
「価値観は違っても、共存できる世界ってどのようなものか」と考えた結果「ズートピア」の世界ができたそうです。
価値観が違うからといって一緒にいられないこともないですが、動物の世界では違うはず。
ライオンとガゼルは、“食べる者”と“食べられる者”、生と死が隣り合わせているわけですから、普通なら共存するなどあり得ないと思ってしまいます。
そんなあり得ない世界を作り出してしまうのですから、映画って凄いですよね!
【ズートピア】原作者のメッセージや伝えたいこと
『ズートピア』
新作が配信されるというので見直しておきました💓
いろんなメッセージの詰まっている映画で立場とか誰に感情移入して観るかで人それぞれ受け取れるメッセージは違うんじゃないかと思います。
前向きな気持ちになれるので好きな物語✨#映画好きと繋がりたい#映画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/vPoerpKF7V— 朔 / sak (@_sak_tw) November 12, 2022
ジュディをはじめ可愛らしい印象がある「ズートピア」ですが、実は偏見や差別など社会的な問題を投げかけている、奥深い作品。
「ズートピア」は原作のない、ディズニースタジオ完全オリジナルの作品です。
擬人化され、服を着た動物たちを描きたいと言うコンセプトから、ジャレド・ブッシュの脚本によって制作されました。
さて、パイロン・ハワード監督とリッチ・ムーア監督が作り上げた「ズートピア」が、私たちに伝えたい偏見や差別の問題とは、どんなことでしょうか。
詳しくみていきましょう!
誰も見たことがない動物映画
#ズートピア を観ました。2016年のディズニーアニメ。肉食でなくてもウサギでも警官になれる、トライエヴリシング!っていうメッセージが素敵。吹替で観たんだけど上戸彩ちゃんの声がハマっててすごく良かったです。ディズニーで好きなキャラが増えました☺️たまのディズニーは元気が出ていいよね pic.twitter.com/2s3AdmvCpD
— 123@Answerletter (@al123al123al12) November 3, 2020
制作総指揮であるジョン・ラセターは、両監督に「誰も見たことがない動物映画」を作る必要があると伝えたそう。
ディズニーの作品には、“バンビ”や“ライオンキング”など、動物を描いた作品はありますが、それよりさらに深く『新しく違った形の動物映画』を目指したようです。
草食動物と肉食動物、大きさも関係なく共に暮らせる平和な世界で、電車もテレビもスマホまで使いこなす動物たち。
ですが、動物たちそれぞれの生態や習性はリアルに表現することで、今までにはない『新しく違った形』の作品に仕上がりました。
性別や年齢など、さまざまな“偏見から生まれる”違い”を個性として認め合うことで、人生はもっと豊かになるのでは…と私たちに投げかけていますね。
偏見や差別と向き合うこと
『ズートピア』ってめっちゃ大人向けのアニメだよね。
社会派というか、メッセージ性が強い。
そして、「人は何にでもなれる」という素敵なメッセージもあって、とにかく好きすぎる。#映画好きと繋がりたい #ズートピア pic.twitter.com/E3BAKs9O6a
— Karo (@karolin525) May 18, 2020
「ズートピア」は、自分自身の中にある偏見や差別と向き合うことで、改善される世界があると、私たちが意識できるように描かれています。
まず主人公のジュディは、警察官になれるはずもないと馬鹿にされますが、これはうさぎが草食動物であり、小さく弱いものであるという偏見。
ジュディは自分自身への偏見に苦しみ、息苦しさを感じていたはずなのに、記者会見のシーンで、肉食動物に対する差別を助長する発言をし、ニックとの関係に亀裂が入ります。
ですが、ジュディは自分の中の“肉食動物に対する偏見や差別”に気付き、向き合うことで、ニックに素直に謝ることができました。
「〇〇はこうである」「〇〇はこうでなくてはならない」と言う偏見が、大きな差別につながることに、私たちは気が付かなければいけませんよね。
ズートピアでの草食動物と肉食動物の問題は、まさにアメリカでの黒人と白人の差別問題を取り上げているように見えます。
ズートピアを見ることで、あらためて自分の中にある「〇〇はこうである」と言う偏見に気付くことができるかもしれませんね。
まとめ
12月8日に金曜ロードショーでズートピアやるのでぜひ見てください💕🐰🦊 pic.twitter.com/dtO4ecsOXs
— めいみ–🦊金ロー12/8ズトピ✨ (@Piberius_mamy29) November 24, 2023
今回は「ズートピア」の名前の由来や意味を調べると共に、原作やメッセージ、私たちに伝えたいことは、どんなことなのか調査しました。
「ズートピア」の由来や意味は『動物の楽園』ですが、そのズートピアにも偏見や差別という、影の部分も描かれていることがわかりましたよね。
ズートピアには原作はなく、完全オリジナルの作品。
監督や脚本家の熱い思いは、私たちへのメッセージであり、伝えたいことが溢れているようで、映画から学ぶことは本当に多いとあらためて感じました。
ただ、難しいことばかりではありません。
ジュディとニックの掛け合いや、免許センターのナマケモノなど、純粋に楽しめる要素もたっぷり♪
子どもが見ても十分に楽しめる作品になっているので、ぜひ家族揃って見ることをオススメします♪
2023年12月8日に日本テレビの金曜ロードショーでテレビ放送されますので、お見逃しなく!