千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し「えんがちょ」の意味とは?坊ネズミや釜爺のシーンも解説

千と千尋の神隠し えんがちょ
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【千と千尋の神隠し】は、魔法や神様などふしぎな要素が混在していて意味深なシーンも多いですよね。

千尋と釜爺が「えんがちょ」をするシーンを見てはてなが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
「えんがちょ」って…何??

そこで、「えんがちょ」の意味とは何なのか調査し坊ネズミや釜爺のシーンについても解説します!

なんとなく聞いたことはあるけど意味まで知らないという方にも、興味深い内容になっていますよ。

また、坊ネズミや釜爺のシーンを詳しく知っておくことで【千と千尋の神隠し】の理解度が高まるのではないでしょうか♪

 

【千と千尋の神隠し】「えんがちょ」の意味とは?

「えんがちょ」という言葉を子どものころに聞いたことはあるでしょうか。

時代や地域によってやり方や意味が違うようですが、千尋と釜爺がやっていた「えんがちょ」をやったことがある方もいるのでは。

ぴよ吉
ぴよ吉
「えんがちょ」には似たような呼び方がいくつもあるよ。

悪いものと縁を切る」「汚いものと自分を切り離す」などの意味合いで「えんがちょ」は使われます。

魔よけのおまじないのようなもので、子どもたちの間で行われていた遊びなんだとか。

それでは「えんがちょ」について、具体的にご紹介していきますね。

 

「えんがちょ」は魔よけのおまじない

千尋と釜爺がやっていたのは、千尋の両手の人差し指と親指をくっつけた輪を釜爺が手刀で切るというもの。

指で作った輪を他人に切ってもらうことで、悪いものと縁を切るというおまじないをしていたんです。

ぴよ吉
ぴよ吉
「邪気をはらう」みたいなことかな。

「縁がチョンと切れる」「縁をチョン切る」「縁が千代を切る」がなまって「えんがちょ」と言われるようになったんだとか。

地域や世代によって呼び方が異なり、エンガ、ギッチョ、ビビンチョなどと呼ばれています。

やり方も指で輪を作るのではなく、人差し指と中指を交差させる場合も。

「指きりげんまん」とイメージが似ていますが、意味合いも動作も違うのが面白いですね。

ぴよ吉
ぴよ吉
なんだかふしぎ~。

誰がどこで言い出したのかは不明ですが、何年も子どもたちの間で行われてきた遊びなんだそう。

 

どんなときに「えんがちょ」を言っていた?

子どもたちはどんなときに「えんがちょ」と言って遊んでいたのでしょうか。

例えば、ある子どもが道で犬や牛のフンを踏んでしまったとします。

物理的には洗えばきれいになるのですが、なんとなく気持ち悪い感じと縁を切るために「えんがちょ」を使う。

または、それを見ていた第三者が自分に汚れがうつらないように防御する意味で「えんがちょ」を使ったりしていたそう。

ぴよ吉
ぴよ吉
「えんがちょ」じゃないけど似たようなことしてた気がする~。

ちなみに私が子どものころは、「バリヤー」で汚いものを防御をする遊びをしていた覚えがありますよ。

おそらく令和の子どもたちは「えんがちょ」をしないと思いますが、それは環境が清潔に整備されているからです。

道路も舗装されておらず、動物のフンが道に落ちていたり、自宅の敷地内にゴミを埋めたり燃やしたりしていた昭和40年代ごろは今よりも汚いものが身近だったのでしょう。

ぴよ吉
ぴよ吉
令和キッズたちが見たらびっくりだろうね。

ちなみに、平安時代の絵巻物に「えんがちょ」をしている様子が登場しており、古来から「穢れと縁を切る」ことが大切にされてきたことがわかりますね。

 

【千と千尋の神隠し】坊ネズミや釜爺のシーンも解説

「えんがちょ」の意味や背景がわかったところで、【千と千尋の神隠し】ではどのシーンで登場したのかみてみましょう。

釜爺のボイラー室で、ハクが吐き出した黒い芋虫のようなものを千尋は思わず踏みつけてしまいます。

ぴよ吉
ぴよ吉
ぞわぞわ~っていや~な顔してたシーンね。

そこで千尋と釜爺が「えんがちょ」をしていたので、黒い芋虫が「汚いもの」として扱われていたことがわかります。

また、その後坊ネズミが2人の真似をするとってもかわいいシーンも♪

この2つのシーンについて解説していきたいと思います!

 

釜爺と千尋の「えんがちょ」シーンをご紹介

【千と千尋の神隠し】に登場する「えんがちょ」のシーン、思い出せない方のために振り返っていきましょう。

ぴよ吉
ぴよ吉
どんなシーンだったかなあ?

龍の姿になったハクは傷だらけで、釜爺のボイラー室の中を大暴れ。

千尋はハクを助けるために、川の神からもらったニガ団子を無理やり飲み込ませます。

そこで吐き出した黒い芋虫「タタリ虫」を踏みつける千尋。

そこで釜爺が「えんがちょ」をするように言い、千尋が指で作った輪を釜爺が手刀で切ります。

ぴよ吉
ぴよ吉
悪いものと縁を切ってるんだね!

タタリ虫は大切な魔女の契約印にかけられていた呪いで、ハクはこれが原因で苦しんでいたんですね。

これを踏み潰したときの千尋のぞわぞわっと身の毛がよだつ様子は見ているだけでも寒気がしそう…。(笑)

このシーンを見ると、「えんがちょ」は子どもの遊びで迷信めいたおまじないではありますが、【千と千尋の神隠し】ではちゃんと効力がありそうな気がしますよね。

 

坊ネズミも千尋の真似をしていた

湯婆婆の息子である、大きな体に赤い前掛けをしたアンバランスな赤ちゃん。

この坊が銭婆の魔法でネズミに変えられてしまったのが坊ネズミですね。

坊ネズミになってからは千尋と一緒に行動し、なんでも真似しようとしていてかわいいと思う方も多いのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
坊ネズミを一生懸命運んでるハエドリもかわいい!

千尋と釜爺の「えんがちょ」を見て、まっくろくろすけたちと真似をしているシーンが好きな方は多いですよね♪

千尋と同じようにタタリ虫を踏む真似をして、まっくろくろすけに「えんがちょ」してもらって満足そうにしている姿、何度でも見たくなります。(笑)

湯婆婆のところにいたときは大きな体で部屋の外にも出られませんでしたが、大きめのネズミとなったことで新鮮な体験を楽しんでいる様子。

ぴよ吉
ぴよ吉
千尋が見聞きしていることを一緒に体験してエンジョイしてる♪

やってることの意味はあまりわかってないけど、他の人がやってることを真似してやってみたいという子どもながらの気持ちに共感できるシーンなのではないでしょうか。

 

まとめ

【千と千尋の神隠し】で「えんがちょ」の意味とは何なのか、坊ネズミや釜爺のシーンについて解説しました!

「えんがちょ」とは「悪いものと縁を切る」ためのおまじないで、子どもたちの間で行われている遊びでした。

今の子どもたちにはあまり馴染みがないと思いますが、環境が整備されていなかった昭和中期によくされていたのだとか。

ぴよ吉
ぴよ吉
「バリヤー!」って遊ぶのと似てる!

千尋がタタリ虫を踏んだ後に釜爺と「えんがちょ」しているシーンは、汚いものや悪いものと縁を切るという意味だったんですね。

それを見た坊ネズミが真似しているシーンは、意味はわからないけど真似してみたい子ども心を表現しているのかもしれません。

次に【千と千尋の神隠し】を見るときは、「えんがちょ」のシーンでこの解説を思い出してみてください♪