トトロといえば、2メートルの巨体に柔らかそうなもふもふの毛、大きな口と三角の耳がかわいい国民的キャラクター。
日本に住んでいて知らない人はほとんどいないのではないでしょうか?
ただ、トトロって一体なんの動物なのでしょうか?
よくよく考えてみるとスタジオジブリのオリジナル要素に色んな動物のモチーフが取り入れられている気がしますよね。
竜のひげを使う妖精や妖怪のたぐいなのか、どんな存在なのかを調査してみました!
トトロがなんの動物をモチーフにしているのか、竜のひげを使う妖精や妖怪なのか、気になっている方はぜひご覧ください♪
Contents
【となりのトトロ】トトロはなんの動物?
(チンチラの)となりのトトロ #チンチラ #トトロ #となりのトトロ pic.twitter.com/uRTd9wN1Pr
— もぴ&えもん (@mopiemon0514) August 19, 2022
トトロってなんの動物だと思う?と身近な人に聞いてみたところ、「猫…?」「熊かな?」という回答が。(笑)
見れば見るほどなんだかよくわからないですよね!
実はこのトトロ、初期設定では「ミミンズク」という名前が付けられていました。
フクロウの仲間であるミミズクがモチーフなのではという説が有力な一方、人によって見え方は様々。
他にもどんな説があるのか調査してみました!
トトロはミミズクをモチーフに作られた?
茨木市にあるthe farm UNIVERSALの中で飼われているミミズク🦉
今日行くと頭の上に🍂が載っていました。
これ、どこかで見たことがあるなぁ~って思ったら”となりのトトロ”✨
トトロのモチーフもミミズクとも言われてますし、こんな姿を見てトトロが生まれたのかも😊#となりのトトロ #ミミズク pic.twitter.com/SqJWnK0wwS— マングース (@hhelibe24) February 27, 2019
トトロはなんの動物なのか調査していると、次の3つの説が浮上してきました!
- ミミズク説
- チンチラ説
- パンダ説
詳しく解説していきますので、どれが近いかイメージしてみてくださいね。
ミミズク説
「ミミンズク」と名付けられていたことから、ミミズクがモチーフ説が今のところ有力なようです。
確かに、特徴的な三角の耳とお腹の模様、シルエットはミミズクに似ていますね。
トトロたちとサツキとメイがオカリナを吹くシーンがありますが、「ホーホー」という鳴き声もオカリナの音色に似ている気がします。
チンチラ説
ネズミの仲間で、ペットとしても飼われているチンチラ。
ずんぐりむっくりでふわふわな見た目、くりくりのつぶらな瞳は確かにトトロっぽい!
ただ、1990年代から日本に浸透してきたといわれているので【となりのトトロ】の構想段階で宮崎駿が知っていたかは微妙なところです。
パンダ説
宮崎駿作品【パンダコパンダ】に登場したパンダのキャラクターとトトロのシルエットはかなり似ています。
また、【となりのトトロ】は中国語で「龍猫」。
「猫」つながりで、トトロのインスピレーションは宮沢賢治の「どんぐりと山猫」から受けたのだとか。
いずれにせよ、説としてはちょっと弱いかもしれませんね。
トトロは絵本のトロルをイメージしている!
昨日得た知見。
「となりのトトロ」でメイがトロルを知っていたのは3匹の山羊のがらがらどん経由知識。いやー、知らんかったわ。
小トトロ中トトロときてめちゃめちゃ強い大トトロが来る辺りはヤギ側のイメージも混ざってそう。 pic.twitter.com/flMgxlaPa6— だいず:紫グラ (@daizu1977) February 10, 2022
トトロがなんの動物なのか、ご紹介した3つの説の中で有力なのがミミズク説。
でも、ミミズクだけの要素ではないのは見て明らかですよね。
実は、北欧ノルウェーの伝承で絵本にもなっている「三匹のがらがらどん」に登場するトロールがモデルになっているんです。
宮崎駿もトトロは「西洋のトロールのようなもの」と言っていますし、お話の中ではトトロがいたというメイにサツキが「絵本のトロルのこと?」と聞いていますね。
絵本に登場するトロールはかなり恐ろしい見た目であまり似ていないので、見た目ではなくどういう存在なのかを参考にしたのでしょう。
動物でも神様でもない、その中間の存在だけど人間とはめったに会うことができない存在、といったところでしょうか?
ちなみにエンディングでお母さんがサツキとメイに読み聞かせをしている絵本が「三匹の山羊」で、裏表紙になんとなくトトロらしきものが見えるのでよーく見てみてください♪
【となりのトトロ】竜のひげを使う妖精や妖怪のたぐいなの?
トトロが傘のお礼がドングリをプレゼントするのは、日本の昔話の1つである「笠地蔵」がモチーフになっています。#となりのトトロ pic.twitter.com/OGnEcl5YFA
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) August 19, 2022
トトロが傘のお礼にサツキとメイにくれたどんぐりは、笹の葉と竜のひげで包まれていました。
実は竜のひげは、皆さんも見たことがあるかもしれないよくある植物なのです。
竜のひげなどの自然のものに親しんでいる妖精や妖怪にも見えますが、サツキにもらった傘や、水瓶や土器のようなものを使っているので人間との距離は近いのかもしれません。
サツキとメイのお父さんが言うように、「森の主」という表現が合っているのではと思いますので詳しく解説していきます!
トトロは妖精や妖怪ではなく森の主
となりのトトロのドイツ語版を見てたんだけど、まっくろくろすけは『Schwarzen Rußkobolde 』(直訳すると黒いススの妖精)で、ススワタリは『Rußmännchen』(ススの小人)という覚えても使う機会がないドイツ語を学びました☺️
いやー楽しい。 pic.twitter.com/5xXc9IRScf
— Ann@ドイツ観光系🇩🇪タビシタ (@Ann01110628) August 25, 2018
草壁家が住む家の隣にある大きなクスノキは、しめ縄が張られておりご神木として扱われています。
このクスノキに住んでいるトトロは、初期の設定では1302歳。
クスノキと同じく太古の昔から森に住んでいる存在なんですね。
妖精のトロールがモデルではあるものの、妖精や妖怪という人間が作った枠組みにおさまらない自然界の未知の存在だといえるでしょう。
サツキとメイはお母さんがいない寂しさを、トトロとの出会いと体験で心の隙間を埋めていましたね。
トトロは心に寂しさを抱えている姉妹に寄り添う、優しい森の主だったというわけです♪
竜のひげを使う理由は、森の主だから!
ところでトトロに出て来る竜のひげって実家の方じゃ庭にボーボー生えてるくらいありふれてるんだけど、大学の時見たことないとか言われたことあってびびったことある。 pic.twitter.com/o8OK7kIbfm
— 藍梅 (@816Ox) August 17, 2018
リュウノヒゲはユリ科の多年草で、別名ジャノヒゲ。
細長い葉っぱが蛇や竜の口ひげを連想させるためその名で呼ばれているのですが、意外とどこにでも生えている植物なのです。
森の主と呼ばれるほど長い間森で暮らしていたからこそ、竜のひげのように自然にあるものを使うことに親しんでいたんですね。
ちなみに、コマに乗って夜空を飛ぶシーンが有名ですがコマの回し方は江戸時代に少年の様子を見て覚えたという面白い設定も。
森の植物と人間の道具をうまく組み合わせて暮らしている様子も細かく見るととてもおもしろいですね♪
まとめ
夏の映画🎞と言えば
「となりのトトロ」
無邪気な妹メイを支え、母替わりを
努める健気なサツキ、おばあちゃんの優しさ、父の儚なさ、母の芯の強さ、荘厳なまでの自然の豊かさ、そっと寄り添う森の主の可愛らしさ
日本の美しさが詰め込まれた
色褪せない映像美 やっぱり好きだな#ジブリ pic.twitter.com/9AsTHAMoAs— kapilove(カピラブ) (@kapilovekt0507) July 17, 2019
トトロがなんの動物をモチーフにしているのかを調査したところ、ミミズク説が有力ということがわかりました!
他にも、チンチラやパンダ、猫を元にしているのでは?という説もあり、色々な要素が混ざっているといえそうですね。
トトロはメイちゃん命名ですが、絵本に登場するトロールをモデルにしているとのこと。
トロールは西洋の妖精や妖怪のようなもので、トトロもまたトロールのように動物でも神様でもない中間の存在だといえるでしょう!
妖精や妖怪というより、森の主と呼ぶのがふさわしいですね♪
また、トトロが使っていた竜のひげはユリ科の多年草なのですが一度は見たことがあるのではないでしょうか?
竜のひげなどの植物だけでなく人間の道具も使ったりと何かと不思議なことが多いトトロですが、それぞれちゃんと設定があるので調べてみると面白いですよ♪
次に【となりのトトロ】を見るときは、トトロがなんの動物に見えるか、どんなものを使っているかに注目してみてくださいね。