1988年に公開された「となりのトトロ」ですが、実は「火垂るの墓」と同時上映だったのはご存知ででしょうか。
「となりのトトロ」と「火垂るの墓」は、同じ時期にテレビで放送されることが多いイメージですよね。
雰囲気が全く違う映画を二本立てにしたのには、何か理由があるのでしょうか。
またこの二つの映画を同時上映したことにより、トラウマを持ってしまった方も続出しているのだとか。
癒しのある「となりのトトロ」に比べて「火垂るの墓」は、戦争真っただ中の少し重い話なトラウマになってしまう方がいても仕方がないとは思いますが…。
そこで今回は、「となりのトトロ」二本立ての理由はなにか、「火垂るの墓」と同時上映でトラウマになる人続出しているのかを調査してみました!
Contents
【となりのトトロ】二本立ての理由は何?
本日は「#となりのトトロ」と「#火垂るの墓」の公開日です!35年前の1988年4月16日に同時公開されました!
中途半端な時期の封切と消極的な宣伝展開により興行成績は不振でしたが、両作とも数多くの賞を受賞するなど公開当時から評価は高く、現在では宮崎駿・高畑勲両監督の代表作となっています。 pic.twitter.com/Qe4drPxw1B— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) April 15, 2023
1988年当時は、二本の映画を同時上映することは普通のことでした。
ジブリ作品は今ほど大人気とは言えなかったので、興行収入を考えると一本で映画公開することは不都合があったようです。
しかも同時上映でもメインは「火垂るの墓」で、「となりのトトロ」はおまけのような感じだったとか。
どういうことなのか詳しく見てみましょう!
二本立てで公開されたのはなぜ?
【同時上映】本日4月16日で『となりのトトロ』『火垂るの墓』公開35周年
1988年に公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメ映画。『となりのトトロ』は宮崎駿氏、『火垂るの墓』は高畑勲氏が監督を務めている。当時の映画館の多くは入替制ではなかったため、人によって見る順番が違っていたそう。 pic.twitter.com/967clsMN3I
— ライブドアニュース (@livedoornews) April 15, 2023
「となりのトトロ」は当初、60分の中編作品として制作が進んでいたのですが、トトロ一本で劇場公開するのは、大人の事情で難しいと判断されました。
そこで同じく制作検討中だった高畑勲監督の「火垂るの墓」を同時上映することで、公開にこぎ着けたのです。
そもそも新潮社が「火垂るの墓」を作らせる企画に、徳間書店が「となりのトトロ」と二本立てでゴリ押ししたのが発端だったとか。
要するに「となりのトトロ」はおまけのような作品だったようです。
当時リアルタイムで見たという方は、ジブリ二本立てというよりは新潮社作品(火垂る)VS徳間書店作品(トトロ)というイメージが強かったとの声がありました。
もし今「となりのトトロ」を単独で公開したら、大盛況間違いないでしょうね!
当時は二本立てが普通だった!
今日は、となりのトトロと火垂るの墓の公開35周年記念日ですね!😌
当時は同時上映だったから今思うとこの2本を続けて見れるなんてとんでもなくおいしい映画ですよね~😆😆🎵🎵今も尚愛され続けている素晴らしい作品に出会えて幸せです🍀トトロ見よ~っと😊#となりのトトロ #火垂るの墓#35周年記念日 pic.twitter.com/WQZl7Vo1Wi— まさ (@masa_t4649) April 16, 2023
今の二本立ての映画を見る場合、全席指定席で劇場に入るタイミングも決まっています。
それ以外の順番や組み合わせでは見られず、二本立ての映画を見たら出て行かなければなりません。
しかし、昔は二本立てが主流だったので、見る順番は自分で決められますし、そもそもお金さえ払えば、一日中座っていても文句を言われることもないとか。
昔の二本立ての場合、続けて二つの作品が流れるわけではなく、一つの作品が終わると間に10分~15分の休憩があり、そのタイミングで入ったり出ていくことも可能でした。
要するに、「となりのトトロ」と「火垂るの墓」が間に休憩を入れながら流れっぱなしということだったのです。
【となりのトトロ】火垂るの墓と同時上映でトラウマになる人が続出している!?
#映画事故
空いた映画館で「となりのトトロ」→「火垂るの墓」の順に観てロビーに出たら、節子くらいの女の子を連れた母親がしゃがみ込んで立てなくなっていた。
女の子はよく分からない様子で、母親の頭をなでていた。 pic.twitter.com/w1uXFslX5O— ブックストア ウディ本舗 (@woody_honpo) April 19, 2023
先ほど述べましたが、昔は映画を見る形態が違ったのです。
そのことにより子供と「となりのトトロ」を見ようと入ったら、「火垂るの墓」だったとなることも。
また、どちらもアニメなので内容をよく知らないで見に行くと、「火垂るの墓」があまりにも可哀そうな話でトラウマになるといった声もありました。
昔ならではの映画の見方があったので、避けられない部分があったのではないでしょうか。
それでは他にもどのようなことがトラウマに繋がっていたのかを、詳しく見てみましょう!
タイミングが悪いとトラウマになることも!
35年前の本日「となりのトトロ」「火垂るの墓」同時公開。
「忘れものを、届けにきました。」のキャッチコピーがあまりにも恐ろしい。
バブルの時代に忘れられたのどかさを子供たちに…くらいのつもりで連れ立ってきた父母が「火垂る」の強烈さに打ちのめされ、号泣する光景が全国で見られたという… pic.twitter.com/mN98I9uYZv— ふるきっつあんの不条理ツイート。 (@foolkitchen1) April 15, 2023
昔の映画館では、お金さえ払えばどのタイミングで見てもよかったので、「となりのトトロ」を見ようと思って来た人が入ると「火垂るの墓」だったなんてこともあったそうです。
内容もよく知らずに見るので、清太と節子のあまりにもせつなく悲しい物語が衝撃で途中退席する人もいたのだとか。
また、「となりのトトロ」を見てほっこりした気持ちのまま「火垂るの墓」を見ると、その気持ちも打ち消されてトラウマになったということもありました。
当時同時上映で見たという方の中には、「となりのトトロ」を見ると「火垂るの墓」を連想してしまうので、トトロですら見れないと完全にトラウマになってしまった方も。
私が小学生ぐらいのとき、私の母が金曜ロードショーで「火垂るの墓」があると分かると悲しくなるから見なくていいと言っていたのを今でも覚えています。
それぐらい「火垂るの墓」は、心がえぐられるぐらい悲しい物語となっているんですね…。
二つの物語の時代背景は10数年しか変わらない
#映画事故
楽しみを後に取っておくコバキンは、「火垂るの墓」を先に観た訳です。
当然その次に始まった「となりのトトロ」を純粋に楽しめる心の余裕などなく。
・・・こんな同時上映、酷いよw pic.twitter.com/MV9kVlGB57— コバキンCG(kobakinCG) (@kobakin1967) April 19, 2023
この二つの物語は、実は10数年しか時代が変わらないのです。
清太と節子が戦争中に苦しい生活をしていた10数年後、サツキとメイはトトロを見つけて喜ぶ平和な時代が同じ日本だとは思えないですよね。
時代背景が違うだけで、節子とメイは同じ歳というのも皮肉ですよね。
自分の子供と重ねてしまう親もいるようで、それがさらにトラウマを持ってしまう原因になったことも考えられます。
「火垂るの墓」では日本の戦争を題材にし、またその10年以上経ったあとは平和に過ごしている日常を映し出した「となりのトトロ」。
同じ日本で平和に暮らしていても、戦争があったことを忘れてはいけないというメッセージだったのかもしれませんね。
まとめ
まじで
「となりのトトロ」&「火垂るの墓」
2本立ては #映画事故 pic.twitter.com/zmpCWs3XG6— kppsan (@kppsan) April 19, 2023
今回は、「となりのトトロ」二本立ての理由はなにか、「火垂るの墓」と同時上映でトラウマになる人続出しているのかを調査してみました。
「となりのトトロ」と「火垂るの墓」が二本立てだった理由は、まだジブリ作品が今ほど人気ではなかったため、「となりのトトロ」単独で公開することは難しかったようです。
そこで制作検討中だった「火垂るの墓」と同時上映することで、公開することができました。
しかし「火垂るの墓」と同時上映したことによって、トラウマになったという方が多かったのも驚きです。
「となりのトトロ」を見ると「火垂るの墓」を思い出すから、見れないという方もいるほどだとか。
しかし、同じ年齢の子供の人生としてはあまりに対照的な二組の兄弟からは、何か大きなメッセージを感じ取ることができるのではないでしょうか!