千と千尋の神隠し

カオナシが「あっあっ」と話すのはなぜ?千(千尋)を欲しがる理由も調査

カオナシ あっあっ
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「千と千尋の神隠し」に登場するお面をつけた黒い影のキャラクター「カオナシ」。

一際不気味な存在ですが、「あっあっ」といった意味のない言葉を話すのはなぜなのでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
それしか話せないのかな?

物語では千(千尋)のストーカーと化していましたが、最後は千ことを欲しがっているようでした。

カオナシが千を欲しがる理由には、特別な意味が隠されているのかも気になるところ…。

そこで今回は、カオナシが「あっあっ」と話すのはなぜなのか、千(千尋)を欲しがる理由についても調査しました!

 

カオナシが「あっあっ」と話すのはなぜ?

子供の頃にこの映画を見たときにカオナシが「あっあっ」と話すのは、子供ながらに少し不気味に感じていました。

ぴよ吉
ぴよ吉
お面も怖いしね。

カオナシが「あっあっ」と話すのは、その言葉しか話せないからです。

確かに物語の中のカオナシは、ただ千尋についていくだけだったり、受け答えもしていませんでしたよね。

ぴよ吉
ぴよ吉
謎が多いけど、モデルになった人もいるのかな?

それでは、カオナシが意味のない言葉を話す理由について調査しましたので、ぜひご覧ください!

 

コミュニケーションが取れないから?

カオナシは言葉を話すことができず、「あっあっ」や「え…」といった言葉しか発することができません。

コミュニケーションが取れないのかな?とも思いましたが、劇中ではカエルを飲み込んだりして話すことができていました。

ぴよ吉
ぴよ吉
あのシーンは衝撃的だった…。

それは、飲み込んだものの声を借りると話せるようになるということ。

だからカオナシの声がコロコロ変わっていたのですが、飲み込んだものの声がないとコミュニケーションが取れないとは悲しいですね。

ぴよ吉
ぴよ吉
カオナシも話したいよね。

実はそこには宮崎駿監督のメッセージが隠されており、今の若者に向けたものだと言われています。

自分の意見や意思がなかったり、周りに同調するのが楽と感じている子供が増えているのも事実。

周りに合わせないとうまく付き合えない、という子供が増えてきているというのを伝えたかったのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
そうしないと自分の居場所がなくなるって思うのかも。

 

モデルは会話の苦手な人だった!?

カオナシにはモデルとなった人物がいるというのはご存知でしょうか。

その1人が日本のアニメーション作家で脚本家の「庵野秀明」。

ぴよ吉
ぴよ吉
そうなの!?あんまり似てないような気がするけど。

日本で知らない人はいないとても有名な方ですが、実は話すのが苦手と言われているんですね。

話すのが苦手な部分をモデルにしたのかもしれませんが、他にもモデルになった人物がいます。

それが「借りぐらしのアリエッティ」の監督を務めた米林昌宏。

ぴよ吉
ぴよ吉
エヴァンゲリオンの人!この人も有名だよね!

「ジブリの立体建造物展」の記念セレモニーで米林昌宏監督は、「自分が書いたカオナシを宮崎駿監督が見て、よね(米林監督のニックネーム)にそっくりじゃないかと言ったことが広まった」と語っていました。

ぴよ吉
ぴよ吉
それなら米林監督がモデルの可能性は高い!

米林監督が話すのが苦手かどうかは不明ですが、少なからずどこかを参考にしていることは確かだと思います!

 

カオナシが千(千尋)を欲しがる理由も調査!

千(千尋)が偽の砂金を受け取らなかったことで暴れ出したカオナシ。

その姿は化け物のようでびっくりしましたが、千に対してものすごく執着していましたよね。

ぴよ吉
ぴよ吉
必死さが伝わって怖かったもん。

カオナシは周りからいるのにいないような扱いを受けていましたが、千は違いました。

一番は油屋に入れなかったのが、千のおかげで入ったことがきっかけでしょう。

カオナシは一見すると怖い存在に見えますが、彼の存在は私たちに何か訴えかけている宮崎駿監督の思いがあったのだと思います。

ぴよ吉
ぴよ吉
銭婆のところではおとなしくなったのも理由がありそう。

 

千(千尋)を欲しがる理由を解説!

千は油屋にいる人と違ってカオナシのことを気遣っており、油屋にも招いてしまいました。

その前からも千のそばにいたことから、千は特別な存在だったことがわかります。

ぴよ吉
ぴよ吉
話さないのに近くにいて不気味すぎる。

油屋で「千がほしい」と繰り返しいっていたのは、自分に優しく接してくれた千を自分のものにしたかったのでしょう。

周りは砂金をあげれば自分のことを讃えてくれたが、千は損得なしで優しくしてくれました。

カオナシは周りが喜ぶ方法で気持ちを表していましたが、千はそれを断ります。

ぴよ吉
ぴよ吉
千は金よりも大事なものを知っているからね。

心のつながり方を知らないカオナシは暴れ出しますが、その姿はまるでワガママな子供のよう。

それに加え、番台蛙などを飲み込んだことで余計に汚れた心が混ざってしまったのです。

バケモノに変わったカオナシですが、千の汚れのないまっすぐな心を持っている千が羨ましくなり、手に入れたいと思ったのかもしれませんね。

ぴよ吉
ぴよ吉
カオナシもどうしたらいいかわからなかったんだよ。

 

最後におとなしくなったのはなぜ?

カオナシは千尋がにがだんごを食べさせたことで、徐々におとなしくなっていきましたが、最後は銭婆のところで落ち着きます。

ぴよ吉
ぴよ吉
どういう気持ちの変化?

砂金でしか人の心を釣ることができない悲しい心を持っていましたが、全てを吐き出したことでもとに戻りました。

それは、カオナシは自分がなく、自分にとってどうあれば幸せになるのかの基準がわからず、どうすれば満足する術も知りません。

まさに現代における若者へのメッセージなのではないでしょうか。

ぴよ吉
ぴよ吉
確かにお金に釣られることってあるよね。

カオナシは「欲望」を実体化したキャラクターで、思い通りにいかなければ暴れるという点は思い当たる方もいるのでは?

お金で人の心を振り向かせようとする大人のようにも感じます。

最後は銭婆に頼られたことで、自分の居場所があったことに気づけておとなしくなったのでしょう。

ぴよ吉
ぴよ吉
誰かに承認されることは安心するもん。

宮崎駿監督は、「カオナシはみんなの心の中にいる」と語っています。

自分の存在を認めてくれる人がいるということは、お金にも変えられないほど大切なことなんですね。

 

まとめ

今回は、カオナシが「あっあっ」と話すのはなぜなのか、千(千尋)を欲しがる理由についても調査しました!

カオナシが「あっあっ」と話すのは、誰かの言葉を借りないと話すことができないからです。

ぴよ吉
ぴよ吉
そうしないとコミュニケーションが取れないんだって。

千に優しくされたことで自分の居場所をみつけたと思い、千の喜ぶことをしたかったのでしょう。

それが千を欲しがる理由と考えられますが、最後は銭場に頼られたことで本当の居場所を見つけることができました。

ぴよ吉
ぴよ吉
監督の伝えたい思いがたくさんあったね!

カオナシの悲しい裏事情を知ってから「千と千尋の神隠し」を見ると、また違った気持ちで楽しめるのではないでしょうか♪