これまで9回の映画化・ミュージカルは40ヵ国以上で上演された、オペラ座の怪人。
オペラ座の地下深くに棲む“ファントム”と歌姫クリスティーヌの悲恋を美しく鮮烈に描いた、まさにロマンが詰まった名作です。
ところで、オペラ座の怪人は実話なのでしょうか?
元ネタやモデルとなった舞台はあるのか気になりますよね。
ファントムの正体も謎に包まれたままで、モデルとなった元ネタを疑問に思っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はファントムの正体はもちろん、オペラ座の怪人が実話であるのかどうか、真相を調査していきます!
Contents
劇団四季オペラ座の怪人は実話?
ミュージカル「オペラ座の怪人」観てきました🌹
小さい頃から大好きなミュージカルをこうして観ることができて本当に幸せです!!
絢爛で美しく鮮やかな舞台と役者の全ての皆様に魂を揺さぶられました
最後には号泣でスタンディングオベーションでした……!!#オペラ座の怪人 pic.twitter.com/VmkdaSCP8m— 海嶌あありすけ@関西コミティア【I-14】 (@aliceke93) January 21, 2023
華麗で重厚な怪奇ロマンが描かれ、多くの人を魅了した人気作品ですが、オペラ座の怪人は実話であるのか、気になる方も多いはず。
しかし、オペラ座の怪人は実話ではありません。
ただ、物語の全てがフィクションで描かれているわけではなく、本作のストーリーの基盤となった事件が実際にあったのです!
まずは原作から、紐解いてみましょう。
原作はフランスのゴシック小説!
オペラ座の怪人観劇🎭7ヶ月ぶり?初見な方々が多くて新鮮だった~!牧クリス、歌声の美しさはもちろんだけど芯のある歌声が好き🤗そして兄怪人、洋輔さんファントムの歌唱力…!包み込むような優しく美しい歌声に魂を持っていかれる…🙏
いつの間にか設置されてた洋輔さんファントムの看板を添えて📸 pic.twitter.com/jc077g1OSg— ぐりーん (@stage_green) January 21, 2023
オペラ座の怪人は、フランス作家のガストン・ルルーによって1909年に書かれた小説が原作となっています。
この作品が大評判となり、日本でも『キネマ旬報』の娯楽的優秀映画6位と人気を博しました。
オペラ座の怪人の原作は全体的にミステリー色・怪奇色が強く描かれており、古い作品でもあるため、少し長々しい印象が特徴。
一方で、ミュージカルは展開も早くスッキリしているので、原作より見やすくなっているのではないかと思います。
原作はガストン・ルルーによって執筆されたゴシック小説であることが分かりましたが、その元ネタやモデルとなったのはあるのでしょうか?
オペラ座の怪人は疑似ノンフィクション!
オペラ座の怪人🥰
通算10回目!!ファントムは飯田さん!!
ようやくチケット🎫ゲットしました!!ちなみに会場内
5分前まで撮影可能になったとのこと! pic.twitter.com/VBvoFXd5kV— ふぁるべ (@rEKdpJWutKfmlq) January 14, 2023
前述の通り、オペラ座の怪人は実話ではありません。
しかし、当時噂になっていた幽霊話や実際の事件などを織り交ぜた疑似ノンフィクションとなっています。
本作の著書であるガストン・ルルーは新聞記者でもあったため、取材中はオペラについて勉強したり、実際にオペラ座に行き、事件などを聞き込みしていたようですよ!
つまり、19世紀のパリ国立オペラで起こった事件からガストン・ルルーがインスピレーションを受けて、オペラ座の怪人を書き上げたんですね。
そんなオペラ座の怪人は、虚構と現実が入り交じったミステリアスな物語で当時の怪奇ロマンとして発売され、多くの人を魅了する作品になりました。
劇団四季オペラ座の怪人の元ネタのモデルやファントムの正体も解説!
2023.1.21ソワレ
オペラ座の怪人🎭おひさしぶりオペラ座!
洋輔さんファントムの甘く深い声にどっぷり浸されにきました
1ヶ月ぶりのオペラ座、9月ぶりの飯牧光です
本日シャンデリア席にて!!! pic.twitter.com/gmAKRumaGe— あやっぺ (@bztj) January 21, 2023
オペラ座の怪人はパリで起きた事件が元ネタだそうですが、実際にどんな出来事があったのでしょうか?
詳細や当時の背景など細かく気になりますよね!
そこで、オペラ座の怪人の元ネタとなった当時の事件を調査してみることに。
そこには、オペラ座の怪人の象徴でもあるシャンデリアが大きく関係しているんです!
そして、物語のキーパーソンであるファントムの正体を紐解いてみると、そこには不幸がゆえに歪んでしまった男の悲しい過去が関係していました。
オペラ座の怪人の元ネタでモデルは【シャンデリア事件】
【ガルニエ宮(フランス)】
ナポレオン三世の指示で、建築家シャルル・ガルニエが建築し『オペラ座』の名で知られます。オペラやバレエが上演され、ミュージカル・小説「オペラ座の怪人」舞台になった劇場でもあります。
フランスの街並みを歩くと、まるで映画の中に来たみたいです。◆フランス旅 pic.twitter.com/2DO0CvUJFt
— 旅に出よう (@6Twe9s1Z9CuUxSY) August 19, 2021
物語の中にでてくるオペラ座の構造は、パリ国立オペラの公演会場のひとつである、ガルニエ宮がモデルになっています。
ガルニエ宮は1875年シャルル・ガルニエによって建築され、絢爛な建物からその時代の上流階級の人たちの社交の場でもありました。
ただ、建物自体が広く、物語の中で怪人が潜んでいたという地下も実際にあり、元から幽霊や怪人などの噂話があったそうですよ!
そして、事件が起きたのは1896年5月20日。
オペラの上演中に重さ約7トンのシャンデリアが13番席の真下に落下し、オペラ座の管理人の女性が亡くなりました。
落下した原因は、火災やシャンデリアの重りが壊れたなど、真相は闇の中。
このシャンデリア事件が「オペラ座の怪人」の着想につながったのですね。
ファントムの正体と悲しい過去を解説!
四季のオペラ座の怪人と夏にある真彩ちゃんのファントムが控えているので(チケットはまだない)アーティゾン美術館「パリ・オペラ座 響き合う芸術の殿堂」展へ。オペラ座の歴史から劇場にまつわる作品を膨大な資料を元に構成された展示。コレクション展ではコーネルの作品も。 pic.twitter.com/AV6HtgHq6G
— Messier 1 (@M1NGC1952) January 21, 2023
シャンデリア事件を基に、ミステリー調で作られたオペラ座の怪人。
怪人が誕生した原因は過去が大きく関係していました。
怪人の名はファントムと言い、生まれつきの醜い容姿が原因で「悪魔の子供」と迫害され、オペラ座の地下で隠れて暮らすことに。
また、母親は二度とその顔を見ずにすむようマスクを投げつけて逃げ出してしまいます。
愛を知らずに育ったファントムは、劇場型の犯罪で人々の心を徐々にむしばんでいく悪のカリスマになり、やがて怪人へと変貌していくことに。
オペラ座の怪人では、そんな悲しい過去を持ったファントムがクリスティーヌと出会い、初めて人を愛し、愛を受けることでファントムの心が変わっていく様子が美しく描かれています。
そんなファントムの過去を知った上で、オペラ座の怪人の代表曲である「Music Of The Night」を聴くと、さらに心に響くことでしょう・・・。
まとめ
BSで「オペラ座の怪人」やってるー‼️
この映画版は凄く完成度が高くて最高です❗舞台版を上手くアレンジしていて、映像ならではの演出も実に素晴らしいのです😆
何よりアンドリュー・ロイドウェバーの楽曲は神だ‼️ pic.twitter.com/EFkFaAUakL— バタブラザー (@mhk1202180718) November 11, 2019
今回は、オペラ座の怪人が実話であるのか調査しました。
調査によると、オペラ座の怪人は実話ではありませんでしたね。
物語のモデルとなった元ネタがあり、19世紀のパリ国立オペラで起こったことを基にしていると言われ、それが読者の想像力により拍車をかけます。
さらに物語のキーパーソンであるファントムの正体を調査すると、その事実にはあまりにも悲しい過去でしたね。
ファントムの正体を通して、世の中に真の悪は存在するのかについて深く考えさせられ、それぞれの愛のカタチを知ることができる作品なのではないでしょうか。
作品の元ネタやモデルとなった時代背景などを見ると、さらに物語に入り込めますよね^^
怖くも哀しい三角関係のストーリーが好きな方や、心震えるような音楽が聴きたい方は是非「オペラ座の怪人」をご覧ください!