「千と千尋の神隠し」で、千尋が湯婆婆に油屋で働かせてもらうために契約書にサインするシーン。
この世界のルールに従いサインをするのですが、そこに千尋の苗字に誤字があったと言われているのはご存知でしょうか。
働かないと動物にされてしまうというルールがあるため仕方なくサインをしたのですが、結局、湯婆婆からは「贅沢な名だね」といって”千”という名前だけになってしまいます。
なぜ湯婆婆はそんなセリフを言っていたのか、気になりますよね。
そこで今回は、「千と千尋の神隠し」で契約書の苗字に誤字があったのか、湯婆婆の「贅沢な名だね」は勘違いだったのかを調査しました!
Contents
【千と千尋の神隠し】契約書の苗字に誤字があった?
千と千尋の神隠しで、最後に千が元の世界に戻れたのは、初めにした契約が元々成立してなかったからみたい!実際に映画の作中で、名前を書いた紙を湯婆婆に渡す際に荻野千尋の荻の字を火じゃなくて犬って書いたから成立不十分だったらしいよ^^* pic.twitter.com/XLBMuKFkeL
— おりょー (@r8RMLEEnXmRfo9l) December 28, 2018
結論から言うと、契約書にサインした千尋の苗字は間違っていました。
いきなり異世界に迷い込んだ焦りから間違ってしまったのかもしれませんね。
しかし、その誤字のおかげでもとの世界に戻れたという説もあるんです。
また、ハクの助言からわざと間違った説もあり、一体どういうことなのか解説していきますね!
誤字のおかげでもとの世界に戻れた!?
♨️千と千尋の神隠し豆知識❶♨️
千尋が帰れた本当の理由は、ハクからの教えを守ったから…
《湯婆婆に、本当の名前を知られてはいけない》
千尋のフルネームは〈荻野千尋〉ですが、契約に書いた文字は〈荻〉の字の〈火〉の部分が《犬》
その為、湯婆婆との契約は不成立だったのです✴︎ pic.twitter.com/6O9CvJcMY5— (@CocoaFilms) August 16, 2019
千尋の名前は「萩野千尋(おぎのちひろ)」。
この「萩」のところにある「火」を「犬」と間違って記入してしまいました。
実際に間違った映像も流れています。
異世界に迷い込んだ挙句、怖い湯婆婆から怒鳴られたり散々な目にあっていたため、緊張から間違えてもおかしくない状況ですよね。
しかし、一説によると、この誤字のおかげでもとの世界に戻れたという噂がありました。
この物語では自分の名前はとても重要です。
契約書に本当の名前を間違ったことで、湯婆婆に名前を奪われることなく無事に帰ることができたのです。
物語の途中、千尋は自分の名前を思い出せなくなっていましたし、油屋の生活で千尋は、周りから「千」と呼ばれていました。
しかし、千尋がもとの世界で友達からもらったお別れの言葉のカードを持っていたことで、自分の名前を思い出すことができたのです。
もし、そのまま自分の名前を忘れていたら、もとの世界に戻ることなく、過去を忘れて永遠に油屋で働く羽目になったことでしょう。
わざと間違えたの?
【千と千尋の神隠し】言わずと知れたジブリの名作しかし、意外と知られていない事実がある。千尋が湯婆と契約するシーン、千尋はわざと「萩野」の「火」の部分を「犬」と書く。(ハクに「本当の名前を教えてはいけない」と教わった為) pic.twitter.com/48NHh9lP7W
— イメージマンガ画像特集® (@bexikysyryku) October 2, 2022
名前を間違えたのは、ハクが千尋に「湯婆婆に本当の名前を教えてはいけない」と言ったからわざと間違えたのでは?という説もあります。
しかし、これはセリフの時系列から、千尋が契約書にサインをしたあとにハクから言われていたんですね。
千尋がこの世界にやってきてさわぎになったとき、ハクは千尋をボイラー室に行くように指示します。
そこでのやり取りでは、とにかく釜爺に働かせてもらうことをお願いするといったことでした。
そして千尋が名前を奪われ「千」になったあと、ハクが千尋におにぎりを食べさせるシーンで湯婆婆が名前を奪って支配することを知るんです。
そのことから、やはりあり得ない状況から、緊張とストレスで名前をただ書き間違えたのだと思います。
【千と千尋の神隠し】湯婆婆の「贅沢な名だね」は勘違い?
千と千尋の神隠し
3枚目の契約書には、千尋の名前が#千と千尋の神隠し#ジブリパーク pic.twitter.com/EoTl7CEbrt
— ぺ (@OneAndOnly_win) October 16, 2022
湯婆婆と千尋が契約をする際、千尋の名前を見た湯婆婆が「贅沢な名だねぇ」というセリフを言います。
実は千尋の名前の漢字には、とても深い意味が隠されており、それを見た湯婆婆は千尋にはもったいないと思ったのでしょう。
名前から実は秘められた女の子と思ったかもしれませんが、実際はごく普通の女の子です。
それでは、湯婆婆が「贅沢な名だね」と言った理由や、その言葉の意味を解説していきます!
「贅沢な名だね」と言ったのはなぜ?
千と千尋の神隠し
湯婆婆の部屋✨
湯婆婆の迫力がありました…
今にも”お前の名前は….”と台詞が聞こえてきそうでした pic.twitter.com/Zc1ub8YLKr— Taka (@Taka_v36_) February 3, 2023
湯婆婆が「贅沢な名だね」と言ったのは、「千尋」という文字に理由がありました。
「尋」の文字は、好奇心や可能性という意味があり、「千」という文字は「限り無い」「永遠の」という意味合いがありました。
これを合わせると、千尋の名前には「限り無い可能性」や「永遠の好奇心」という意味が込められているということになるんですね。
他にも「尋」という文字には神に祈りを捧げる人の形があり、「ヨ、寸」は両手、「エ、ロ」は祝詞などの道具を手で持った形を表しているのだとか。
そのことから、「尋」の文字を取ったのは、神との繋がりという意味の字を名前に持つことが贅沢と思ったのではないでしょうか。
主人公の名前が「千尋」になったのも理由があった!
千と千尋の神隠し、千尋が元の世界に帰って来れたのが、湯婆婆と契約するときに荻野って名前を間違えてしまったからって言う都市伝説をさっき知った。
名前の書き間違えは気づかなかった pic.twitter.com/iwWCRi4woX— ながつき (@NGTK_JA44) May 30, 2023
実は「千尋」という名前は、海の名前でもあるのです。
「尋」は海の深さを測る単位であり、千の尋で非常に深い海、測りきれないほどの深い海のことを表すのだとか。
「千と千尋の神隠し」には水にまつわるシーンが多いですよね。
千尋とハクが出会ったきっかけも川ですし、腐れ神をきれいにした夜にも雨が降って海ができました。
ハクの本当の名前も「饒速水小白主(ニギハヤミコハクヌシ)」で、意味は「豊かで速い水」なことから、千尋の「非常に深い海」と関連性を感じませんか?
この映画の歌「白い滝」に”千の夜をのみ 千尋の澪にしずめ”という歌詞があります。
ハクと千尋は千もの長い夜を越えて、ようやくお互いの名前を思い出せたと考えると、「千尋」という名前にも深い意味があったのではないでしょうか。
湯婆婆がここまで意味を理解していたら、「贅沢な名だね」と言ったのもひねくれた性格から嫌味でいった可能性もありますね。
まとめ
『千と千尋の神隠し』
初めて観たけど、今作も1周しただけじゃわからないねw
まず千尋は契約書に名前を書く時におそらく賢い子じゃなかったから自分の名前を間違えて(萩の字が違う)書いちゃうんだよね。
それによって湯婆婆に支配されずに済む。続#hyakumemovie pic.twitter.com/J8sA39Puf3— HYAKUME (@HYAKUME1979) May 9, 2021
今回は、「千と千尋の神隠し」で契約書の苗字に誤字があったのか、湯婆婆の「贅沢な名だね」は勘違いだったのかを調査しました!
契約書の苗字に誤字があったのは確かですが、わざとではなく千尋のそのときの状況から緊張して間違えてしまったのだと考えられます。
湯婆婆が「贅沢な名だね」と言ったのは、「千尋」という名前にどこか惹かれるものがあったから奪ってしまったのでしょう。
油屋では働かないと湯婆婆に動物にされてしまうというルールがあり、ルールを守るため、生きるためにもサインをする以外に選択肢はありませんでした。
実際は普通の女の子だった千尋ですが、湯婆婆が名前を見て特別な女の子と勘違いしたのかもしれません。
そんな「千と千尋の神隠し」が2024年1月5日に金曜ロードショーで放送されるので、誤字を見つけきれてない方は探してみてくださいね♪