「思い出のマーニー」は2014年に公開され、米林宏昌監督が手がけた比較的新しいスタジオジブリ作品です。
かたくなに心を閉ざしていた少女杏奈が、療養のために海辺の村で過ごしていたある日、“湿地屋敷”と呼ばれる屋敷を見つけました。
そしてその屋敷に住むマーニーと出会い、二人の友情を深めていく物語。
この物語に出てくる、“湿地屋敷”と呼ばれる屋敷に住むマーニーが幻覚だったり幽霊やおばけではないかと言われています。
その他にもタイムスリップ説もあり、世間では様々な考察が繰り広げられているようです。
そんな「思い出のマーニー」ですが、実際はどうなのでしょうか。
そこで今回、マーニーは幻覚or幽霊おばけ？妄想やタイムスリップ説も考察してみました！
Contents
【思い出のマーニー】マーニーは幻覚or幽霊おばけ？
【思い出のマーニー 】
心を閉ざした少女アンナは喘息を患い。
療養のため海辺の町で過ごすことになる、そこで古い屋敷を見つけると娘マーニーと親友になった。
毎日遊ぶことになるが、町の人は誰もマーニーの事を知らない…。 pic.twitter.com/eZVLA2nZre— オススメ超名作映画！ (@introduceM) December 29, 2022
療養のため親戚夫婦に引き取られ、海辺の村で過ごすことになった杏奈。
そこで見つけた屋敷に住むマーニーと出会います。
マーニーとの出会いで閉ざしていた心を開いていくのですが、そのマーニーの正体が誰なのか気になりますよね。
杏奈は、マーニーは想像の友達だったと語っていました。
しかし物語の最後には、マーニーが杏奈の想像の友達ではないことが分かるのです。
それは杏奈育てていた祖母が語る、祖母自身の体験を聞いたことによって出来た幻の人物だったのかもしれません。
そのマーニーの正体とはいったい誰なのでしょうか！
マーニーは杏奈のお婆さんだった！
おばあちゃんから聞いてたんだな #思い出のマーニー pic.twitter.com/gmtNXXLUep
— えーみる (@8pnfd) April 3, 2020
杏奈が海辺の村で出会ったマーニーの正体は、杏奈のお婆さんでした！
しかし、杏奈が祖母であるマーニーと子供の姿で出会えるはずありません。
杏奈は自分が作り上げた想像の中の友達だと最初は思っていたようですが、ただの空想の友達ではありませんでした。
杏奈の祖母、つまりマーニーがお婆さんになってから杏奈に語った話が、マーニーの物語だったのです。
そのお婆さんが話していた物語は、いつしか記憶のかたすみに置いて薄れていたのが、杏奈の療養地、海辺の村の屋敷を見つけたことによって記憶の数々がよみがえり、幻となって表れたのではないでしょうか。
もちろん杏奈はマーニーがお婆さんだとは思ってもいないはずです。
映画の中で、杏奈が施設から養母のところへ来たときに握りしめていた写真に、マーニーの名前が書いてありました。
そこで初めてマーニーがお婆さんだったことを知り、とても驚いていましたよね。
想像の友達と思っていたマーニーが、まさか自分のお婆さんだなんてびっくりです。
マーニーが子供のころの姿で現れたのはなぜ？
#思い出のマーニー を描きました。アクリル絵の具で20時間弱。#ジブリ #Ghibli #ジブリパーク pic.twitter.com/5V7ncctAmQ
— Studio Yudy (@Art_by_Yudy) December 29, 2022
ではなぜマーニーは子供の姿で現れたのでしょうか。
お婆さんの姿でもよかったはずですよね。
それは前述したように祖母であるマーニーが、杏奈を幼いころ育てているときに語った物語が、マーニーの幼少期の思い出話だったからではないでしょうか。
その忘れかけていた物語が、海辺の村での屋敷を見つけたことをきっかけに、杏奈の妄想や幻となって表れたのではと思います。
“イマジナリーフレンド”という言葉はご存知ですか？
心理学でも実証されており、様々な悩みや問題を抱えている子供に多くみられる現象で、実際にいるような空想上の仲間のことをいうそうで、児童期の間に消失するようです。
杏奈もまだ12歳で、それに当てはまる子供だったのかもしれません。
杏奈にとっての“イマジナリーフレンド”というのが、マーニーだったのではないでしょうか。
【思い出のマーニー】妄想やタイムスリップ説も考察！
思い出のマーニーより杏奈
夕焼けの色がとっても綺麗でいつか描いて
みたいってずっと思ってたシーン
ここまで本気に背景描いたの初めてかも！
どうかな#模写 #思い出のマーニー #ジブリ pic.twitter.com/v0fqywE4qG— りん (@rin0729_ghibli) October 7, 2022
思い出のマーニーでは幻覚や幽霊のほかに、タイムスリップ説がありますよね。
一部のファンがタイムスリップ説を唱えているのですが、その根拠はあるのでしょうか。
原作版「思い出のマーニー」がその説を思わせている可能性があるのかもしれません。
それを踏まえて、妄想やタイムスリップ説を考察してみましょう！
妄想やタイムスリップ説を考察！
思い出のマーニーに出てくる
自然や建物が大好き pic.twitter.com/Br1wfW4BbX— ぽに (@poni_______22) March 8, 2022
「思い出のマーニー」の原作は、イギリス人作家による児童文学書の小説。
原作と映画では、ところどころ違いがあるのですが、杏奈とマーニーの関係を重きにおいて解説しようと思います。
映画ではマーニーは幻想なのか、想像なのかあまりはっきりとは書かれていません。
しかし、原作では二人は直接出会い一緒に遊んだりして過ごしていたようです。
映画では杏奈とマーニーは曖昧な感じで描かれているのにたいして、原作では、直接出会って一緒に遊んだということがはっきりと記されているので、タイムスリップしたということになるのではないでしょうか。
杏奈のことを育てていた祖母であるマーニーが、自分の幼いころの物語を語り、それを湿地屋敷を見つけたことによって、その物語を思い出した杏奈。
それによって“イマジナリーフレンド”として表れたのが幼少期のマーニーだったのだと推測します。
幼少期の思い出って、なにかをきっかけにふと思い出すことってありますよね。
マーニーの日記とは？
思い出のマーニーを見るたびに、表情が豊かで、勘が良くて、杏奈に興味を持ってずんずん踏み込むさやかが本当に好き。「不思議ね、マーニーが私達を会わせてくれたのね。」って微笑むの、最高…。一夏の思い出と杏奈の人生の大切な秘密を共有する素敵な友人。私にもいたら良いのにって毎回思うよ…。 pic.twitter.com/B6xKXh0XXf
— (@kamahensorede) September 30, 2021
物語の終盤で出てくるマーニーの日記。
「思い出のマーニー」ではこの日記はとても重要なアイテムになります。
それは誰も住んでいなかった湿地屋敷に引っ越してきたメガネの少女さやか。
杏奈のことが気になったさやかは、家に招き入れ、そこで日記を見つけたことでマーニーを知ったことを話し、マーニーの日記を杏奈に見せました。
中に書かれていた内容は、杏奈とマーニーが一緒に過ごした日々のことだったのです。
そして、最後の数ページが破かれていることに気づきました。
その破ったページには、マーニーと幼馴染の和彦との恋愛模様が書かれていたようです。
破ったページが隠されていた絵がきっかけで屋敷を描いていた久子さんと話すことが出来、久子さんが幼少期によく遊んでいたというマーニーの過去の話を聞くことが出来ました。
この日記は「思い出のマーニー」にとってはとても重要な役割を持っていることが分かりますね。
まとめ
【思い出のマーニー8周年】
ずっと忘れないわ 永久に。 pic.twitter.com/uJV2Q6TKqh— くさかんむり (@Gbl0715_) July 18, 2022
今回は、マーニーは幻覚or幽霊おばけ？
妄想やタイムスリップ説を考察してみました！
「思い出のマーニー」に出てくるマーニーは、まさかの杏奈のお婆さんでしたね！
幻覚や幽霊、おばけではないかと思われていましたが、杏奈の幼少期に聞いたお婆さんの話を、屋敷を見つけたことをきっかけに“イマジナリーフレンド”として妄想から出てきたと考察しました。
タイムスリップ説もありましたが、こちらは可能性が薄いように感じます。
原作と映画での話が混ざったのかもしれませんね。
そして、この映画ではとても重要なマーニーの日記。
この日記をきっかけにマーニーの過去を知ることができ、マーニーの正体を知ることも出来ました。
「思い出のマーニー」には、まだまだ謎がたくさんありそうな映画ですね！
この「思い出のマーニー」ですが、2023年1月13日に金曜ロードショーでの地上波放送が決定！
杏奈がマーニーと出会うことによって、どんな風に心を開いていくのかも気になりますね。
こちらを見たあとに、様々な考察をしてみてはいかがでしょうか♪
